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ラスベガスの夏


残暑お見舞い申し上げます。

ラスベガス不動産の島田です。


最近、ようやくラスベガスの気温が少し落ちついてきたように感じています。

今年の7月はラスベガスの気象史上最も暑い月だったようです。


しかし観光客にとっては左写真のように楽しい旅行のようで、暑さを気にせず楽しむ姿があちこちで見られました。そして観光客のみならず、地元の住民にとっても水や電気の使用制限もなく快適に過ごせたのではないかと思っています。


因みにハリーリード国際空港(以前のマッカラン国際空港)の6月から7月末までの利用者数は約340万人、ホテルの稼働率は6月から7月末まで平均約88.8%、週末は90.2%と報告されています。


1990年代には、ラスベガスの経済収入の60%がゲーミング(ギャンブル)から得られており、残りの40%がゲーミング以外の産業からのものでした。しかし、2023年現在、その構図は大きく変わり、ゲーミングが30%、非ゲーミング関連の収入が70%に上昇しています。






さて、ラスベガスの住宅においては、価格や動向に大きな変化は見受けられません。住宅価格が下落しない要因として、売り物件の不足が大きく影響していると思います。本日8月24日、住宅金利が7.5%を超えたとの情報があり、これにより一部の人々は購入を控える姿勢をとる可能性もあります。しかし、本日も住宅ローンにてEscrowに入っている物件がありますので、購入されると決めた方々は引き続き購入を進めています。新築物件に関しては春先と比較して、売れ行きが好調であり、購入者は各ビルダーの提供するインセンティブ(特典)を活用し、金利を低くする事で、当面月々の支払いを抑えて購入を決めています。金利の引き下げにはバイダウン、ポイントを支払う必要がありますが、具体的な利率については、ご自身の金融機関やLender貸し手にお問い合わせいただくことをお勧めします。


新築物件で特筆する事は、Energy-Saving Certified home 省エネルギーが認定された家に関してです。これらの新築住宅は建築材料、換気、冷暖房システムなどエネルギーを最小限に抑えるための技術や設計が導入されており、通常の住宅と比較して料金が格段に安いとされています。特にラスベガスの夏の電力費において大きな節約が期待されます。


その他、現在のラスベガスの住宅情報として、商業用の空室率をお知らせします。オフィスマーケケットの空室率は11.5%, 小売店舗の空室率は4.4%、Industrial商業用倉庫の空室率は1.7%です。これらの空室率の下、賃貸料の滞っているケースもあるようです。商業用倉庫は注目されています。(情報はBHHS McGarey/Campa Commercial Group)


そころで、先日Las Vegas Realtorのイベントで行われたGlobal Dayに参加してきました。



その際、ラスベガスメトロポリタン、ポリスデパートメントのSheriff Kevin McMahill氏がラスベガスの治安、安全性についてスピーチを行いました。

その中で私が注目した点をお伝えいたします。


ラスベガスでの生活における治安についての質問はよく受けることです。最近、他州から引っ越して来た方が会場でSheriffに”ラスベガスの警察は観光客の多いストリップ警備を最優先とし、郊外地域の警備は二の次聞くが本当か?”と質問されました。


この質問に対して、Sheriffは実際に頻繁に耳にする話だと語りつつも、ラスベガスは今や300万人という人口に達しているにも関わらず、他の大都市に比べると犯罪率の低い事を強調されました。例えば、シカゴのような都市に比べ殺人率が低く、大、小規模な商店への奪略や暴動、自動車の窃盗等も少ない事を挙げて話されていました。私自身もこちらでほぼ10年近く生活していますが、身の危険を感じたり、恐ろしい経験をした事は一度もありません。周囲の人々からも同様の話を聞かないことからもラスベガスの治安の安定がうかがえます。


さらにSheriffは、最近85名の911通報lに応答する人員を増員した事を明らかにしました。まだ現場で働けない負傷した警察官もこのチームでサポートしているようです。一部の市民から、緊急事態の際に電話応答が4、5分かかるという苦情が寄せられており、このことにSheriffは恥ずかしさを感じ、事件発生時に迅速に対応できるよう努力していると述べられました。また、ホームレスの問題についても改善策を進めており、なぜ、ダウンタウンにはホームレスが多いのかという質問に対して、ダウンタウンにはホームレスをサポートする団体、協会やサービスセンターが集中しており、本人が自分の意思で施設外で生活することを希望する場合、収容を強制できないためだと説明しました。住宅地区でホームレスを見かける場合は911通報で警察官が最寄りの病院に連れて行き、決まった時間が過ぎ、本人が外に出たいと希望し、精神的に必要性を医師が判断しない限り解放されるとのことです。時間はかかりますがホームレス削減に向けての努力を続ける姿勢も示されました。


ラスベガスメトロポリタンポリスデパートメントの財源は市長や他の政府からの予算に依存していないため、Sheriffの進める方針が有効的に実行されやすい環境が整っていると聞き私は非常に頼もしさを感じました。


今後、ラスベガスへの移住を計画されている方は、ぜひこれらの情報を参考にしてください。その際にはご連絡をお待ちしております。Realty One Group 702-635-6249, s.junko@yahoo.com


最後にまた愛犬のお話になりすみません。ラスベガスでは2027年までに芝のある庭が各家庭から姿を消すことになり、ランドスケープの変更を余儀なくされるようです。現在も芝らからデザートランドスケープに変更した場合Clark Countyから奨励金が出ています。しかし、これまではお金を払えば芝に戻す事が可能でしたが、現在では芝に戻す事は不可能と聞いています。建物内で使用する水は全て再利用可能ですが、植物への水は再利用できないためこの変更が求められています。


今現在は、可能な限り十分な水を芝に供給しており、大地からエネルギーを吸収する17歳の愛犬だけでなく我々も生命を感じるこの緑の芝にとても癒されています。

上は昨日Desert Pet Spaさんで綺麗にしてもらった午後の写真で、下は夕方少し涼しくなり外で過ごすブリックです。





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