ラスベガス不動産情報 (9月)
- sjunko
- 10月1日
- 読了時間: 3分
遂に9月も終わりを迎えました。
ラスベガスは少しずつ気温が下がってきましたが、まだ毎日冷房が欠かせません。
さて、不動産市場の動向です。現在ラスベガスでは住宅在庫(売り物件数)が急増しています。しかし価格調整はまだ大きくは見られず、戸建ての中央値は9月29日時点で $470,000と、年初からわずかに下がった程度です。市場日数は平均41日で、売買件数は前年同期に比べ減少していますが、今後の価格動向は住宅ローン金利次第と見られています。FRBの次回会合は10月末ですが、雇用状況が金利引き下げの鍵を握ると今週発表される雇用統計が注目されています。

Condo/Townhome市場 は販売数が減った一方で価格は上昇。ハイライズコンドでも同様で、販売数は減少しているのに価格は上がっています。

新築物件 に関しては、現在各ビルダーが有利な住宅ローン金利やインセンティブを積極的に提示しています。特に四半期末には大幅な優遇条件が期待できます。NWやSWエリアで $450,000以下 の物件は希少になっていますが、ビルダー提供の優遇金利を活用すれば、毎月の支払い額は同じで、より高額な物件を購入可能なケースもあると思います。
ところで、皆さんも耳にされていると思いますが、ラスベガスの観光業には逆風が吹いています。訪問者数は前年比で 12%減、ホテル稼働率も低下傾向です。カナダやメキシコからの旅行者減少、物価や宿泊費の上昇といったコスト高が要因とされています。ただし、ギャンブル収益は昨年同月比でストリップ、ローカル、ダウンタウン、ノースラスベガスのすべてで増加しており、依然として底堅さを見せています。ただし、観光業の低迷は将来的に不動産投資に影響を与える可能性がある点は無視できません。
さらに、地元労働者にとって住宅購入は依然厳しい状況です。調査によると、中間価格帯の住宅を購入するには少なくとも時給57ドル程度の収入が必要とされ、最低賃金水準では手が届かないのが現実です。
一方で明るい話題もあります。先週末はRyder Cupで盛り上がった方も多いと思いますが、スポーツといえばラスベガスの MLB新球場(2028年完成予定) が大きな注目を集めています。総工費15億ドル規模のプロジェクトで、周辺には大規模な商業施設の開発や交通インフラ整備が予定されており、新たな雇用創出も期待されています。このエリアの地価や賃料の上昇も見込まれるエリアです。
また、SWエリアではUnCommons開発 が進行中です。オフィス、住宅、商業、飲食を融合させ、徒歩で生活できる新しいライフスタイル、コミュニティを目指した画期的なプロジェクトです。車社会のラスベガスに新しいライフスタイルを提案するものとして期待されており、隣接するDurango Hotelもさらなる拡張計画が始まっており、この地域の価値向上に大きな期待が寄せられています。
それでは、今後もラスベガス不動産市場の動向を引き続き見守っていきたいと思います。
P.S.

こんな感じで連日1日3回以上の庭でのフリスビーはかかせません。


































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